紫陽花の色が一雨ごとに鮮やかになる季節になりました。
保育園では一年を通じて様々な行事があります。昔からハレの日、ケの日（特別な日と日常）とも言われている通り、昔からある節目や区切りを体験しながら過ごす日本の伝統的な時間の概念を保育園でも大切にしています。季節の巡りと共にちょっと特別な日と日常が交差する―　特別な日があるから日常が輝き、日常があるからまた特別な日が意味を持つ、そう考えると日々の生活がより愛おしくなります。

　行事もその日限りの取り組みではありません。その日までわくわくし、終わった後は絵に描いたり、楽しかった出来事を話したり、遊びに取り入れてみたり・・・そうすることで子どもたちは自分自身で「体験」を「経験」に変えていきます。５月に予定していたじゃがいも堀りが、残念ながらまだおいもが小さい為に延期になってしまいましたが、畑見学に行く幼児さんは去年のことを覚えている子もいて、そのことで、より楽しみになっているようです。昨年の「体験」が子どもたちの中で「経験」になっているのだなあと嬉しく思います。延期は残念でしたが、雨の恵みで大きくなったじゃがいも待つ楽しみが、今年はどんな経験に育っていくのか楽しみにしています。　

　水たまり、雨の音・・６月の雨の季節を楽しみながら、これから迎える七夕、夏祭りと保育園内の季節の行事も楽しみに過ごしたいと思います。その他にも「北ノ台ふれあい朝市」が７月６日（日）9:00～11:00に、例年通り深大寺保育園の園庭（雨天時は園舎内）にて開催されることが決定しました。今年も地域のパン製造者による手作りパンの販売やキッチンカー、昔あそびコーナー、折り紙コーナー等の設置、Youtuberの実演等を予定しております。全世代が楽しめる内容になっていますので、お誘いあわせの上保護者の皆様や地域にお住まいの皆様で、ハレの日を楽しんで頂けたら幸いです。

令和7年6月1日 深大寺保育園 園長 森田 麻椰