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お散歩に出かけるのにとてもいい季節になり、夏の間お休みしていたお散歩も再開しました。どんぐり拾いに公園へ出かけ、大きいのや小さい帽子をかぶっているもの等様々などんぐりを拾ってきます。時に夏の忘れ物セミの抜け殻を見つけ拾ってくる事もあります。 かすかに残る夏の思い出ともうすぐやってくる冬の気配も感じられるいい季節です。今月は各クラスの子ども達の姿をお伝えします。
今日はいつもより甘えん坊なH君です。先にいったお友達を追いかけたい気持ちと、保育者に甘えたい気持ちがせめぎ合いそこから動けません。「抱っこして行きたいんだね」とH君の気持ちを代弁していると、側にいたKちゃんがH君に近づいてきました。すると大きく手を広げ「おいで、だっこ」と言っているようです。信頼できる大人に受容し応答してもらい生活する事の大切さを実感した場面でした。
園庭で走って遊んでるS君勢いあまって転び泣いていたので、保育者が「大丈夫?」と駆け寄ろうとするとそれよりも先に、近くで遊んでいたクラスのT君・H君・R君がS君に駆け寄り砂を払い、「だいじょうぶ?」と声を掛けるT君とH君です。R君は「いたい、いたい?」と声を掛けます。するとS君は泣くのをやめ笑顔で「いたくない」と答え、T君が「いたくない?」と聞きなおし4人で追いかけっこが始まりました。
友達に優しく声を掛けてくれた3人の姿があまりにも愛おしく思わずギュっと抱きしめてしまいました。
S君が遊んでいた台車に無言でR君が乗り込もうとして「いやだ」と言われ、自分の思いが通らずトラブルになりかけました。保育者が仲立ちとなり、「乗っていいか聞いたの?」と聞くと「のせて」というR君に返ってきたS君の答えは「だめ」でした。R君は納得したかのように、別の遊びへいってしまいました。その後一人での台車遊びに満足したS君は、乗りたがっていたR君の事を思い出し「入っていいよ」と呼びに行ったのでした。 2歳クラスでも大人の働きかけを受けながら折り合いを付けようとする姿でした。
きりん組の“おおかみがきたぞ”が大好きなTくんが見様見真似で遊んでいるとクラスのRちゃんも加わり楽しく遊んだ午前中です。夕方もおやつを終えると早速羊の角をつけ、きりんぐみのU君がおおかみになり、クラスのRちゃんも加わり“おおかみがきたぞ”ごっこです。そこに興味持って近寄ってきたぱんだ組のNちゃんに気付いたT君が、Nちゃんの側に行き目線に屈むと「これかぶるんだよ」「わかる?」と優しく話しかけていた姿に、大きな子の姿を見ながら成長していく事を実感した瞬間でした。
10月17日のコンサートに向け、散歩先で拾ったどんぐりや園庭の石や砂を使い手作り楽器を作り始めたきりん組。最初は2~3人で始まった楽器作りも、「〇〇ちゃんみたいに作りたい」と仲間が増え「こうやって作るんだよ」と子ども達同士で教え合う姿も見られていました。そんな輪の中に入っていけないU君に声を掛けると「だって恥ずかしい」と当日の自分の姿を想像したのかこんな事を言っていました。しかし前日には楽器がない事を不安に感じたのか自分の楽器を作り上げ、楽しそうに参加していました。
10月に入りコンサートで共演する楽器を手作りし始めた子ども達。ギターや太鼓等自分のイメージを膨らませ作っていました。時にその楽器でミュージシャンやアイドルになって演奏する姿もあり、当日まで楽しんでいました。しかしコンサートがとても素敵で楽しく特にバイオリンが印象的だったようで、コンサート翌日には紙を丸め弓を作り、かき鳴らしていたギターが、バイオリンに早変わり。子ども達もミュージシャンからクラッシック演奏家に変身し優雅に弓でバイオリンを奏でていました。